しおり駅

[灰と幻想のグリムガル] |ファンタジー要素を現実に落とし込んだ最高傑作!![おすすめ]

ハルヒロ

みなさん好きな作品ありますか?

ぼくはあります。ぼくは今24歳ですが、今まで生きてきた中で一等好きな作品は何ですかと聞かれたら絶対こう答えます。


灰と幻想のグリムガル


これ以外にあり得ない。今後生きていく中で、これを超える作品が現れるかもしれない。でも、今、現時点で、ワンピースもナルトもブリーチも進撃の巨人も、ぼくの中では灰と幻想のグリムガルには遠く及びません。


このしおり駅を作ったのは、完全に、完璧に、一分の迷いもなく灰と幻想のグリムガルを紹介するためだけに作りました。一か月近くかけて作ったサイトだけど、これだけ。これ以外にない。そりゃ、まだオススメの作品はある。もちろんある。それでも、これだけ紹介できれば、一か月の苦労は報われる。


そして、誰か一人でも興味を持ち、中古でも新品でも買ってもらえたら、うれしい。( ;∀;)





一言感想


ネガティブ思考の奴はこれ読め! 
後ろ向きのまま前向けるから!



登場人物・あらすじ紹介

ユメ、シホル、メリイ
ハルヒロは気がつくとそれまでの記憶を失い、異世界「グリムガル」にいた。 右も左もわからないまま、同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、義勇兵見習いを始めるハルヒロ。 ここはどこなのか、どこへいけばいいのか、行く先もわからないまま、冒険は始まる。

グリムガルの特徴

ユメ、シホル、メリイ

内容は最近多い異世界漂流系の作品です。この時点でアレルギーを起こす人もいるかもしれないが、ちょっと待ってほしい。

あなたが今想像した作品は、異世界に飛ばされたけど、

  • 普通に生活できる
  • むしろ金持ち
  • 特別な能力がある
  • なぜか女性キャラばかりが出る
  • 無条件でもモテて、ハーレムを形成する

このような読んでいるこっちが恥ずかしくなる作品ではないだろうか? (/ω\)

グリムガルは決してそんな生易しい世界ではない。
Σ(・□・;)

あらすじにもあるように、ハルヒロ(主人公)たちは突如として異世界「グリムガル」に飛ばされる。そこまではよくある作品だ。だが、

ハルヒロたちには記憶がない  \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/

もちろん持ち物なんてない。金も携帯電話も、何もない。

家族、友人、恋人のこともわからず、自分の名前しかわからない。

あなたならどうしますか……?


生きるのにはお金が必要=働いてお金を稼ぐ=敵対種族を殺す

ユメ、シホル、メリイ

突然ですが、私は今大学院生で、日本学生支援機構から奨学金という名の学生ローンを借りています(さっさと改名するべき)。アルバイトもしてましたが、店長とそりが合わず、大体半年も持ちません。イライラしながら一時間1000円もしないことをするのはゴメンです。

「まあ? 一応暮らせる分のお金はあるし」

そうやってすぐにやめます。学生でいる間は何もしなくてもお金は未来の自分から借りれます。そのお金で衣食住を支払えば、何もしなくても暮らせる。だから、別に働かなくてもいいや。_(:3」∠)_

という考え方ができます。

でも、一文無しで知り合いもいない場所に拉致されたら? お腹すいた。のど渇いた。泊まる場所がない。 その前に、金がない……。

……働かないとダメじゃん。( ゚Д゚)

そんなとき、親切な人がこう言ってきました。

「お金に困ってるの? 外にいる化け物殺すなら、当面暮らせるだけのお金あげようか?」

これがハルヒロたちが置かれている状況です。

記憶もなくて素性も知れない人間を雇う奴はいない。雇ってくれてもブラック企業も真っ青な条件で馬車馬のごとく働かされるだけです。嫌だろうが、何であろうが、ハルヒロたちに残された道は汚れ仕事の義勇兵しかない。

こうしてハルヒロたちは半ば嵌められたような形で、人間と敵対する生物をぶち殺して、身ぐるみ剥いで、それを売り飛ばす義勇兵とならざるを得なくなります。


親しみやすいゲーム要素と現実的な戦闘

ユメ、シホル、メリイ

作者の十文字青先生があとがきで、灰と幻想のグリムガルはウィザードリィなどのRPGの影響を受けているとおっしゃっていました。その言葉通り、グリムガルには随所にRPGの要素を取り込んでいて、それが上手く現実との折り合いをとっています。

さてさて、敵対種族を殺す義勇兵になったハルヒロたちですが、素人なので技術がありません。;つД`)

そこで、お馴染みの職業(ジョブ)がさっそうと登場します。基本的に人間がなれる職業は以下の通りです。

  • 戦士(盾役)
  • 聖騎士(盾役)
  • 暗黒騎士(攻撃役)
  • 盗賊(攻撃役)
  • 狩人(攻撃役)
  • 魔法使い(攻撃役)
  • 神官(治療役)

ハルヒロたちはそれぞれ職業について、基本的な技を習得します。ハルヒロは盗賊なので鍵開け(ピッキング)とダガーで相手の手に痛打を与える手打(スラップ)を習う、みたいな感じです。

RPGが好きな人にはとても分かりやすく、すっと頭に入ってくれます。

戦闘はヒットポイントのような概念ではなく、現実に即しています。
急所に攻撃が入れば死ぬ、頭を攻撃されたらヤバい、矢で射抜かれたら即死もありえる。

そうなると、重要になるのが体の大きさと装備です。

大きいやつが強いのは当たり前。細腕で剣なんて振り回せるわけがない。金属装備は重いけど、刃は通りづらい。生き物は案外しぶといから、確実に殺すために全員で袋叩きにする。

当たり前のことだけど、案外こういう表現の漫画やライトノベルは少ないです。


なんでこんなに上手く行かないの?

ハルヒロ絶望

晴れて技術を習得したハルヒロたちは、さっそく近くに根城を構えているゴブリンの街----ダムロー旧市街を狩場にすることになります。ハルヒロたちは圧倒的なパワーと技術でゴブリン共をなぎ倒し、あぶれもののゴブリンを駆逐しました。派手に暴れすぎたハルヒロたちはゴブリンの王に目をつけられるものの、何とか撃退! 稼いだお金で悠々自適の生活に……

って、なるわけねーだろ (# ゚Д゚)ゴルァ

グリムガルの基本的なコンセプトは、ゴブリンってゲームだと弱いけど、実際目の前にいたら倒せんの? ということからきています。

設定上ゴブリンの身長は120~140センチメートルで、大体小学生三年生。武装した小学三年生って絶対倒せるのか……? どう? いける? わかんない。

相手だって殺されないために、死に物狂いで戦う。殺す、殺してやる、最低でも道ずれにしてやる……! みたいになるでしょ。

そして案の定、ハルヒロたちはダメです。ダメダメです。全然倒せない。今日もダメ。明日もダメ。その次もダメ。びた一文稼げなくて、金が減るだけ。下着も買う金がないから、夜に洗って、全裸で寝るしかない。食事も削れるだけ削る。最悪野宿も考えないと……。

同時にグリムガルに来た奴は、才能が有ってスター街道まっしぐら。それに比べて、ハルヒロたちは、この町の最底辺。格好だってダントツでみすぼらしい。一番経験が浅いからしょうがないって……? 嘆いてたらどうにかなんのかよ……?

明日は絶対に稼がないと……。本当に、上手く行かない。

……みたいな感じで、泥臭く戦い、当たり前に苦しむ等身大のキャラクターが魅力の作品です。

圧倒的な才能の差

圧倒的な才能の差
 

グリムガルでの人間の強度はかなり現実に即しています。作者によるとキャラクターそれぞれにステータスを設定しているようです。

  • STR(力強さ=単純な力の強さ、重い物を持ったり扱ったりできる能力)
  • AGI(敏捷さ=脚の速さ、動作の素早さ)
  • DEX(器用さ=手先、足先などの器用さ、道具を巧みに扱う能力)
  • STA(持久力=体力、長い距離を走る、歩く、長い時間労働するなどの能力)
  • INT(知性=知識とは関係ない、頭のよさ)
  • VIT(生命力=身体の頑丈さ、病気のかかりづらさ、怪我のしづらさ、素質に依存するので、向上させることはほぼ不可能)

能力値は、幼児レベルを0とし、平均を50、超人レベル(ボルトとか)を100以上、限界値を120程度とする。

<弱パーティ>

  • ●ハルヒロ STR:51/AGI:57/DEX:65/STA:57/INT:55/VIT:63 
    class:盗賊
  • ●マナト STR:55/AGI:58/DEX:58/STA:67INT:75/VIT:48 
    class:神官
  • ●ランタ STR:52/AGI:54/DEX:53/STA:55/INT:48/VIT:66 
    class:暗黒騎士
  • ●モグゾー STR:73/AGI:40/DEX:58/STA:49/INT:50/VIT:75 
    class:戦士
  • ●シホル STR:37/AGI:48/DEX:58/STA:38/INT:63/VIT:42 
    class:魔法使い
  • ●ユメ STR:61/AGI:50/DEX:42/STA:54/INT:49/VIT:56 
    class:狩人

<強パーティ>

  • ●レンジ STR:79AGI:69DEX:62STA:72INT:60VIT:71 
    class:戦士
  • ●ロン STR:72AGI:63/DEX:57/STA:77/INT:55/VIT:63 
    class:聖騎士
  • ●サッサ STR:50/AGI:58/DEX:64/STA:55/INT:57/VIT:52 
    class:盗賊
  • ●アダチ STR:46/AGI:48/DEX:57/STA:48/INT:80/VIT:47 
    class:魔法使い
  • ●チビ STR:52/AGI:57/DEX:62STA:60INT:63VIT:65 
    class:神官

数値は偏差値のようなもので、パッと見ただけでもハルヒロたちは雑魚です。レンジとかヤバすぎ。総合で68.3ある。 ( ゚Д゚) 腕っぷしは当たり前に強いし、頭も切れる。それに比べて……ハルヒロたちの壊滅っぷり。優っている点があるなら教えてほしい。せいぜい人の数くらい。終わってる。

もはや、比べるのすら虚しい。どうやったらこの差が埋まるのか。そもそも努力程度で埋まる差じゃない。ハルヒロたちがいくら頑張って強くなっても、レンジたちは二段も三段も飛び越えて強くなる。この差が覆ることは絶対にない。広がるばかりだ。あれが天才ってやつだ。持って生まれたものが違う。

……そういう経験ないですか? ぼくだって頑張ってるのに、あいつには絶対に勝てないって思ったこと。あります。ありまくります。負けてばっかです。勝った覚えがない。そうやって自分とハルヒロを重ね合わせてしまうから、ぼくはグリムガルが好きなんだと思います。(∩´∀`)∩

それでも前を向くしかなくない?

それでも前を向くしかなくない?

そうやってないない尽くしのハルヒロたちですが、グチグチ悩んでも誰も助けてくれないし、お金が降ってくるわけでもない。生きるのには金が要るから、敵対生物を殺す。当然悩む。上手く行かない。今日は死にかけた。いやだ。やりたくない。(ノД`)・゜・。

向いてないんだって。こんなの。じゃあ、なに? ずっとひきこもってんの? その場にしゃがみこんで、誰かが声をかけてくれるまで待つ? 日々に絶望して、現実逃避をする。それも一つの手だと思う。けど、寝て食うだけでも金はかかる。食べないと死んじゃう。嫌だ。それだけは。だから、働く。

なんていうか、グリムガルは完全に今の日本を表してると思います。ぼくだって働かなくていいなら、働きません。今は働いてないけど、いつか就職しないといけない。なぜなら、お金がないから。お金を稼ぐには働くしかありません(犯罪行為もある意味では労働)。どうやっても働くしかない。グリムガルはセーフティーネットのなくなった日本のようです。

生きるには、お金がいる。お金を稼ぐには、働く必要がある。当たり前だけど、当たり前じゃないことをこの作品では語りかけてくれます。

終わりに

それでも前を向くしかなくない?

冒頭で、

ネガティブ思考の奴はこれ読め! 後ろ向きのまま前向けるから!

と、言いました。
ハルヒロはネガティブ思考です。基本後ろ向きです。でも生きるために前を向きます。後ろ向きのまま前を向きます。後ろ向いてたら一周して前向いていた、みたいな考え方を常にします。ネガティブな人にはこの考え方が非常に参考になります(ぼくはなった)。自己啓発本は読んだことがありませんが、こっちのほうがよっぽど役に立つ。( ..)φ

ぼくはネガティブです。ポジティブシンキングなんてできません。常に悪いほうに考えてしまう癖があります。でも、ハルヒロ----十文字先生の考えに触れることができて、人生が変わりました。人生を救われたといっても、過言じゃない。

今でもネガティブなのは変わりません。それは生来の僕です。もはや変えることは不可能とは言いませんが、非常に困難でしょう。しかし、ネガティブでも前向きなネガティブがあることをぼくと同じような人に知ってほしい。

それは武器です。ポジティブな人よりワンテンポ遅いだけです。むしろそのワンテンポがあるおかげで、ぼくは前を向きつつ慎重になれました。

ぼくは一年家に引きこもってました。騙されたと思って読んでください。すぐには変わらないと思います。でも、きっかけ位にはなるはずです。

「ハルヒロも頑張ってるし、ぼくも頑張るか……」(;´・ω・)

そう思えるくらいには、なれるはずです。


2017年 冬 感謝を込めて
しおり



試し読みは ⇒ コチラから

このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ人はコチラも見ています

最近一週間の人気記事はコチラ!

人気記事はコチラ!

  • 総合
  • バトル・シリアス
  • ラブコメ・ギャグ
  •   
  • 日常系
  • 小説

記事に対するコメントはコチラにどうぞ!

Comment Form is loading comments...
このサイトについて
アイコン
マンガや小説などの娯楽文化が好きな大学生です。
おすすめの書籍を記事にして皆様にお届けします。

ご質問等あればお気軽にどうぞ!

お問い合わせは⇒コチラ!
掲示板は⇒コチラ!
自己紹介は⇒コチラ!

サイト内検索
©Copyright しおり駅 All rights reserved.